行ってみる

無いとは判っていながらも、もしかしての期待を込めて通う。店に着いて棚を眺めると……やっぱり無い。雑誌の類は大概発売日に入荷されるはずではあるのだけど、この雑誌だけは書籍扱いなのだろうか?季刊の雑誌で発行部数も少ないだけに、発売日に買い逃すと手に入らないという恐怖感もある。この気持ちを何とか落ち着ける為にも、今日から手に入れるまでうちから本屋への道を往復する日々が続く。かなり外は寒いけど、そんな事はお構い無し。コートに手袋の完全装備で寒風吹きすさぶ中、通う道。年4回のお楽しみ。俺の趣味の源の一つ。こういう形ある目標がある事が、俺にとってはとても幸せな事なんだと思う。次を踏み出す為にも、俺が俺らしく在る為にも……ハッキリ見えない目標ばかりだと、辛いからね。