笹本祐一『ARIEL』(7)

今までコメディ路線が強かったけど、今回はその中にカッコよさがあった。地球の科学の歴史をふと振り返ってしまう、水爆のエピソードを交えつつ、よ〜やくARIELも本領発揮。地球そのものを壊す様な超大型兵器を大気圏外で使うって言うハチャメチャな設定がたまらなくSFファンの心をくすぐってくれる。この「まさか、嘘だろ」って事を真剣にやってしまう所のコメディとシリアスの程よいバランスが面白い。最初は単なる軽いコメディシリーズなのかなっと思いながら読みはじめた作品だけど思った以上に面白い。コメディを大切にしたARIELらしい可笑しさが好き。