メフィスト

前号はネットで知り合った大阪に住む友人に書籍小包で送ってもらった雑誌、小説現代増刊「メフィスト」。発売日数日後に市内の本屋を駆けずり回ったのに見つからず、この地方には入荷しないのかとまで思っていた雑誌。俺が買っている雑誌の中では最も発行部数が少ない雑誌だから、それも仕方ないのかもとまで考えていた。そんな思いで発売日の今日本屋に足を運んだ俺……。いやぁ……驚いた驚いた、在ったんだもの、たった2冊だけどね。俺を待っていてくれたみたいで嬉しかったなぁ。この嬉しさも、本読みをやっていて良かったぁぁぁと思う瞬間の、そして大きなウエイトを占める瞬間の一つ。虫の声を聞きながらページを捲る。まだまだ未読がある幸せを感じつつページを雑誌の表紙を見つめる。俺の一つの秋の夜の楽しみ方……。