橋本紡『半分の月がのぼる空』

男性が女性と出逢う。
どこにでもある話、普通の話。
だけど、ここにしかない話。
特別な話。


僕と君との出逢い。
今日もまたどこかで、見知らぬ僕と君とが出逢って
見知った僕達になっているのだろうな。


どこにでもある話、普通の話。
だけど、すべて特別な話。
その人の存在が「特別」に思える。
自分よりも優先したい人ができる。

心のそこから沸き上がる力。
今まで見ていた世界が全く違ったものに思える瞬間。

入院患者だろうと、こうやって文章を書いている自分だろうと、
生と死は隣にある。
それを意識するかしないか。
どちらに視線を向けたいのか。
その視線を変える切欠。