『花とゆめ』2004年14号

巻頭:羅川真里茂しゃにむにGO
表紙:日高万里『V・B・ローズ』
付録:樋口橘学園アリス』SUMMERクリア・バッグ
詩のような作品。一言一言が心地よくなにより鋭く響く。言葉だけ拾って読んだとしても一編の詩として力強い。この作品に出会えたことが本誌を読み始めてもっとも良かったこと。本誌を読まなければ知らなかった作品だからね。いろんな壁を越えながらその間で色んなことを悟りながら成長していく。どんな人にも心の内には闇をもち、その闇にとらわれないようにあがき進んでいる。きっかけはささいなこと、全く意識してないことに力が注がれて自分の感情に気が付く。いろんな面をもっている中でそんな面もあることに驚き戸惑う。気づかせてくれる人にあえた幸せ。自分はこんな人間なんだ、自分なんてって言葉で自分らしさの檻を作ってしまうことに比べれば、檻に入っていることに気づかせてくれる人にであえることは幸せ。今の自分を知ることからはじまる。迷子で無くなることはなかなかこない。でも迷子も楽しめるときがまたくる。手をつないで一緒にあるいてくれる仲間達。