樹なつみ『OZ』

この作品が世に出たのって15年近く前なんですよね。今読んでも全く古くありません。
エンターテインメントってそうなのかもしれませんね。今流行を作ることよりもいつ読んでも面白い作品であるってこと。かえって難しい道を歩んでいるのかもしれませんね。
技術が目指す先ってどこなんでしょうか? 最初の動機は面白そうだから楽しいからって単純な思いで始まります。はまりこむと金と時間という壁が立ちはだかります。それらを超越することも技術で夢を描きます。技術が進歩すれば全員が幸福になれるはずです。問題を起こすことも技術ならば問題を解決する方法もまた技術しかありえません。何を形に何をもとめて。そのときの自分にできない技をもとめるのではなく、できることを精一杯やれば後悔なく、奇跡としか言えないようなことも技術によって起こせる気がします。