『花とゆめ』2003年18号

自分ではどうしようもなく越えられないくらい高い高い壁が目の前にあって、その壁を越えられなければ次の段階へと進んでいけなくて、それが解っているからこそ、その壁を越えるように挑戦して、負けて、あきらめないで、挑戦して。一息いれて、周りを見渡すと、別な方向にも進めることに気が付いて、その壁はさっきの壁よりも越えるのは大変そうだけど、仲間が多くて、心地よくて、楽しく登っていけそうで、でもやっぱり疲れるときはあって、だからこそ、一息入れて、ちょっと甘えて、声を上げてないて、それ以上ではなくて、それ以下でもなくて、がんばってもっともっとがんばって、力ではない知恵でもない、もう一つの上の技を身につけて、壁を乗り越えて、あの日流した涙への価値を増やして。一段高い世界でまた世界を眺めて、進んでいく。面白い、とてもとても面白い。