記憶のためにはあまり頭を使いたくありません。覚えていたいものを意識的に覚えるのではなく、自然に覚えていられるものとコツをつかんで何となく覚えていられるものを覚えていられればば十分です。私は、細かい点はメモしておき、メモはしたんだろうけどそのメモに何を書いたのかはそのまま忘れます。大事そう大事でなさそうの判断は後回し、瞬間の感覚みたいなものでしょうか。そのときに響くか響かないか、面白いとかどうしようもないけど印象的な言葉とか、自分で考えつきようがないことや、あとは日記めいた記録としてメモしておきます。これほどまでにメモをするようになったのは仕事をはじめてからなんです。学生時代は予定用に手帳を使っていましたが、今はほとんどメモ帳です。
メモは考えることを助けてくれます。考えることは、覚えていること知っていることからはじまります。知っていることと知らないことを組み合わせて新しい知っていることが生まれます。今考えている、ここまで考えたから良いと想って考えを止めるのではなく、もう一歩もう一歩と進んでいきます。自分の考えと自分以外の考えをぶつけて新しさができます。そんな瞬間はとても幸せです。
