喬林知『閣下とマのつくトサ日記!?』

シリーズ全体から見れば番外編って位置づけになる作品なのでしょうね。でも私はこういう話しの方が好きです。語呂ですとか、どこぞからのコピィの引用などを重ねた脱力感と力が抜けるような笑いとでも言うこんな世界観がすきです。見よう見まねで試してみたい世界の1つがここです。独りよがりのネタに陥らず、元ネタを安易に想像させて安心させて、でも一瞬はずしてずらして。ありそうで、そこから広がる抽象に引きずられています。絶妙というのか微妙というのか……笑わされてしまいます。