森博嗣『女王の百年密室』

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (幻冬舎文庫)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (幻冬舎文庫)

異世界物語はやはりその世界の物を表す名前なんです。人の名前や、場所の名前は現代を舞台とした物語でも作品独自で使われます。ですが、現代舞台では物の名前はそれほど変わりません。こういう物の呼び方1つでその世界へ一気に旅立てた気がします。この名前が出来たころの作者の日記を読んでいました。ファンクラブではクイズにもなったような記憶があります。正解は本の発売まで発表はなく、どんな言葉を思いついたのかと言う点でも本作を楽しみに待っていた思い出があります。発売日に買い一気にこの世界に浸っていきました。
先日この作品の二作目である『迷宮百年の睡魔』刊行記念の講演会へ参加してきました。作者に会いたいと思う作家さん、ファンクラブに入っている作家さん。私が会ったことのある唯一の作家さんが森さんであり。会う切っ掛けが、これら言葉たちが詰まったシリーズなんです。
このシリーズを読み返す毎に、森さんの先日の話を思い出すことになるでしょう。それがまた楽しみです。