茅田砂胡『デルフィニア戦記』第II部異郷の煌姫1

生きているということは、どういう状態を言うのでしょうか? 生きていることを定義することはできません。ただ自分で決めることはできます。私は生きています。生かされているのではありませんし、ただここにあるのでもありません。自分が自分の目指す道を信じてその道へ邁進することが、かくありたいと思う自分を形にして想いを明確に描いて形にすることが、しっかりと考えを形にしようとしています。
この作品は私の中では忘れられない作品です。様々なキャラクタたちに生き方や考え方を学びました。学ぼうとする姿勢からはどんなことからも学び取れるものです、ですがこの作品からはその意志をより楽しく面白く伝えてもらえたような気がします。実際なんでもない定番な話の積み重ねなのかもしれません。ですが、たった1人のキャラクタの力で世界を別な視点から見ることを教わり、考え方を深める方法を教わりました。
ある冬の日。一日中ずっとずっと読んでいた一気読みしたシリーズがこれです。読み始めると止まらないシリーズです。食べることも飲むことも忘れてずっと活字の世界を旅していました。こういう作品は他にも沢山あります。本の思い出の一作品がこれなんです。