清水良英『激突カンフーファイタ』

最初はWWWサイトで知った、この作品。予想以上に面白い。これが本になって出版されているって事が嬉しい気持ちにさせてくれる。いままであったようなものじゃない、新しさをみせてくれる。自分が面白いって思ったことを、私はこれが好きなんだよ、こんな事が好きなんだよ、って勢いを見せてくれる話。その見せ方が、筋道を追った物語じゃなくて、自分の代弁者となるべき登場人物を産み出して、あとはこの子達に任せきって、暴れさせているような話。息付く暇のないくらいの勢いで振り回され、笑わされる。何が起きて、どうなったかじゃなくて。最後の最後まで、言葉の勢いとエネルギィ。好きだなぁ。こういう世界。ガハハハ〜ッと笑いたいときにまた本棚から取り出そうっと。