雪が降る

雪が降っていた。まだ積もるって程の勢いではないけど、雨かなぁって傘を差して歩いていたら。いつのまにか白く大きな塊に変わっていた。雪だ。毎冬、初めて雪を目にすると、雪だって思う。あっ雪って1人呟いていた。

雪国で生活を初めて6年間。最初の冬を越えた辺りから雪が珍しいものでも、ただ綺麗なだけのものでもなくなった。積もった雪が当たり前にある生活にとって、雪はとても不便なものでしかない。地元にいたころは雪が降ることにワクワクして、積もる事を願っていたのに、今では少しでも雪がふりはじめると、これ以上降って積もらないように願っている。そうはいっても、一冬に何度も雪が降って、何度も積もるのが、ここ山陰は日本海沿いの気候。前の冬に初めて雪を感じたのは、もっと遅かったような記憶があるけど、今年は早くなったような印象。

長く寒い冬を耐えぬいて、温かい春を目指す。この冬はいつも以上にやるべきことに力をいれる季節。次の春をより楽しく迎えるためにも、春を待ち遠しく思うだけではなく、冬の間にしなければいけない事は冬の間に。