計算機室

TAで毎週火曜日は研究室がある工学部棟を離れて共通教育棟にある計算機室に行っている。そこで私の後輩達を相手に実験のTAをやっている。実験の最初に今週やるところの概略を説明をして、後は質問があれば答える事が仕事。

質問があるまで待ってても、質問をしてこない人の方が多いような、学ぼうとする意志はあまり感じられないような、ただレポートがあがればそれで良いと思っているような、実験第一組。待ってても話がはじまらないので、こちらから「解っている? 」「ちゃんとできる? 」って聞いてまわっている。

この先あと二組あるのだけど、どんな感じなんかなぁって想うと同時に。私が実験の時はどんな気持ちで学んでいたかなぁって事を思い出す。アプリケーションの使い方くらいは教える事ができるけど、勉強することって自分でしなければどうしようもない。学びたいって気持ちがあればどこでもいつでも学ぶことができる。似たような事を、中学校の時の感想文に書いた事がある。高校に進学した先輩を呼んで高校受験について講演するってのを聞いた時の感想文を「勉強するって動詞は自分にしか使えないのだから」って言葉で 締めたような覚えがある。そんな事を今の半分の齢の頃から書いておきながら、私はそれをきちんと実現できていたのだろうか? 

私が受けたときの実験は課程が違っていたので今の実験とは内容が異なっていた。今は「WWWとCGI」ってのが主題だけど、私が受けたときは「エキスパートシステム」だった。やっていることは違うでも、何を学ぶかではなくて、学ぶ事にどういう姿勢で取り組むかなのだろう。学ぶ事って大変だと想う、だからこそ得られる物も確かにある。

TAは面白い。本職の教師になれば大変な物が占める割合が増えるのかもしれないけど、TAは面白いと思う。家庭教師のアルバイトをやったこともあるけど、また違った面白さがある。

受け取ろうとする意志、伝えようとする意志、双方があるからこそ成立するもの。表現するために出力するために自分の中身が問われるのだろう。