大雨、雷

大雨、そして雷。

最近は雷がとても怖い。データ消失の恐怖に打ち震えるから。計算機はとても雷には弱い。理想的には近くで雷の光を感じたら、すぐに電源を落とすに限る。そうすれば何も伝わってこないし。計算機が壊れる危険性もないのだから。ただ、シミュレーション実験をはじめてしまうと。止められない。動き出した計算は結果が算出されるまで動き続けている。長いのになると約1週間、ずっと計算を続けているのだ。その計算が雷による停電によって消えてなくなってしまった。私の1週間っていう時間が完全にどこかに消えてしまった。まぁ〆切が目前に迫ってないから、それほどの焦りはないのだけど、何よりも大切な時間が消えてしまう事はやっぱり悔しい。仕事の危険度判定にこれはどういう影響を与えるのかなぁってふと考える。これが夏でなく、冬の落雷の停電だったら。論文のシミュレーションの最終段階に入っているものだとしたらどうなっただろうか。考えただけでもとても恐ろしい。でもそれだけの見積もりをもって研究、実験を繰り返していかなければいけないのだ。そんな事を言い訳にしないように、二重三重のチェックのもとで、出来る限りの精一杯を。無停電装置がどれだけありがたいか、いかに電気が欠かせないものになっているか、こういう停電の時に改めて思い知らされるような気分。