形の想い出

形あるものに宿る想い出、形無きものに宿る想い出。形じゃない、量でもない、数でもない、そこにある心、感じられる想い。空間と時間を切り取り、心の奥に消えない彩りを与えるもの、音楽。音楽を聴く。今まで何の気無しに聴いていた曲が、深い想い出を蘇らせながら聴こえはじめる。タイトルに二重三重の意味が観えはじめる、フレーズと科白と、メロディに乗って還ってくる。音楽に乗せて言葉を伝える、詩に載せて言葉を贈る。心を込めて言葉を描く。はじまりは曲じゃなくて、ミュージシャンだった。ミュージシャンが音楽によって描く世界だった、その世界の音楽だった。その世界を創っていた一曲一曲に想いが宿る、その想い達で世界は完成される、スタートとゴールがシンクロする。その中の一曲、好きな曲ってだけじゃなくて、心に流れ活きる曲になる。全てではないからこそ、そこに全てが見えはじめる。同じタイトルで言葉を贈る。完全に同じわけではないけど、だからこそ、タイトルが同じ。詩を観て音楽を聴く。心を言葉を伝えるための手段としての音楽。言葉がメロディを持つ。普段の会話にも音はある、リズムはある。それを抽出してる音楽。1人じゃない。俺だけじゃない。街を歩いている時に、この曲を聴いたら、一気に全てが蘇ってきそうなそんな曲が出来た。言葉が曲を蘇らせ、曲がその時の心を蘇らせる。そして今も俺の部屋の中をそのミュージシャンの音楽が流れる。革命のはじまり。