出勤

レポート提出のために、出動! こんな休講時期を狙って仕事をしている人もいる。掃除屋さんたち、普段は講義が終わったあとの講義室や廊下を、大学内で一番働いているんではないかと思うくらいの勢いで掃除している、この方たちを見かけなかった日がないくらいだから。今日は思いっきり時間をかけてワックスがけをしていた、その上に足跡を付けるのはちょっとだけ気が引けたけど、迂回路が無いんじゃしょうがない、昨日の時点で提出しておけばよかったのかもしれないけど、仕事が早くあがっても〆切ギリギリに提出したいなって思うのは悪い癖。悪いって解っていれば直せばいいのに、だから癖なのか。研究室も寒いし何か集中力がのらないしさっさと帰りました。雪を身体に纏って歩いていると何だかね。真っ黒なコートに濃いジーンズ朱茶色のブーツ、転ばぬよう滑らぬように雪の積もった道を歩いている、移動する。所々雪が溶けて水たまりになっている所も多い、雪の後雪の跡。それは確かにある、人の手を加えて溶ける順番を変えることもある。外は今ものすごい風、窓ガラスを揺らすように、換気扇の向こうからさえもふきこんでくるような強い風。風と共にあるこの町、ここの風は優しさよりも厳しさを持つ。風は吹くだけ、ここから何かを得るのは誰でもない。数字で比べる物。皮膚感覚の方が鋭敏なもの。右か左か。