北村薫『ターン』

ターン (新潮文庫)

ターン (新潮文庫)

同じ毎日の繰り返し。それなりの記憶の蓄積と記録が残ることを別にすれば、時々俺もそんな毎日を迎えているのではないかと思う時もある。それをもっとエッセンスを抽出して表現した作品。言葉の使い方に胸の奥を捕まれたような気持ちになる。自分がいつも使っている言葉をそれに似た言葉をこうして作品として読む。憧れる、とっても憧れる。ターンし、そしてリターンする。三冊目が文庫になるのはいつだろうか……