嘘はつかない

嘘は付かない。正直にいうけど、ストレートに言わず、婉曲表現を好む。解らない人から解ってもらえないことに恐れない。伝えようとする意識が薄い。これって結局周りを信用していないのだろうか? と言うよりも、檻の中から世界を眺めているようなものなんじゃないだろうか? まぁローティーンの頃は今よりも更にこれが顕著だったから。様々な要因はあったのだろうけど、かなり高い所から物事を自分自身すら眺めていたような記憶もある。今思い出しても恥ずかしい時代があの頃。あの頃考えていたことが今の自分の基本にある。どんな人に対しても接していた分、特定が居なかったのかも知れない、グループと呼ばれるものを嫌っている自分が一番グループに憧れていたのかも知れない。のかも知れないはほぼ自分の中での肯定だろうか。それなりの経験を通じ、少しずつ少しずつ、離れ過ぎた思考との折り合いを付けはじめることを覚えはじめた頃。だけどまだ今俺はここにいる。この場から動くのか、この場をさらに良いものに変えていこうとするのか。言葉で考える、身体で考える、頭で考える。忘れないこと、忘れられないこと。何もない所から生まれいずる何か。自分の幼さを再認識する。まだまだ足りない、だからこそ、もっともっと大人になりたい。そう、常にそう思うことが大切だと信じる。一歩の価値。価値などなくてもいいこと、ただ、歩んでいること。それ以上でもそれ以下でもない、楽しいことを忘れずに、自分に戻る時間を失わずに。