上遠野浩平『殺竜事件』

殺竜事件 (講談社ノベルス)

殺竜事件 (講談社ノベルス)

作家で買った作品。表紙で買った作品。ミステリィの味が付いたファンタジィ、ファンタジィの味がついたミステリィ。だけどジャンルよりも旅の匂いを感じた。人が人と出会う旅、人が自分と出会う旅、目的を持ち思いを巡らせる。そこにあるものを感じる。何かを求める為ではない、ただそこにある何かのために流れを作って動いていく、過去の流れをここに集約し勢いをつけはじめる、誰もが背負うものを糧になさなければならないことを頼りに。いつものことをこなしていく