Patricia Cornwell『検屍官』

検屍官 (講談社文庫)

検屍官 (講談社文庫)

有名シリーズの第一弾。一度読んでみようと思っていてようやく読んだ一作品。面白いよ、この作品。主人公を誰もがはることが出来るくらい、各キャラクタが魅力的で特徴的。様々な過去と思惑が絡まりあって一つの作品を描き出す。「検屍官」って職業は他の作品でも読んだことがあるけど、この作品とはまるでイメージが違う。日本と海外の職業の差、それは職業意識の差にも繋がっていくのだろうか。歴史的背景の差や、形態の差も大きいのかな? 自らの力で全てを解決したいと思う。自らのテリトリィを意識して周囲の侵入を拒む、敵と味方が判らなくなる。信頼出来る人、命を預けてもよいとまで思える存在。血の繋がり。