栗本薫『真夜中の天使』(2)

信用を得るのはあまりにも難しい。そしてその難しい思いまでして得た信頼も一つ大きな失敗をすればたちどころに無に帰してしまう。取り返しの付かない失敗というのは存在するのかも知れない。そんな時にどうすれば良いのか、答えなんて存在しないこと。自らを信じて行動するだけ、ただそれだけの話。だけど、そういう時は得てして自らが信じられなくなっている。新しい答えは見付かるのだろうか?