「
メフィスト」誌上で気になっていた短編のNOVELS版。意を決してついに買う事にする。この勢いでシリーズを一気に全部手にいれたくなるくらい、惹かれたストーリィ。実際に起こる事件は、超能力ってのを別にすれば、どこかであったようなものなのだけど、この超能力があるおかげで、よくある状況がまったく別のものの様に感じられるのが不思議。ちょっとだけSF風味の味わい。そしてなにより、このシリーズはキャ
ラクタの描き方が好き。小さな挿話を気持ち良くいれてくれて、おかげでキャ
ラクタがどんな人なのか解って来て、行動が予想付くようになる。だけれども、最後に控えている驚かせるオチと優しい気持ちになれる一文。これが俺にとっては最大の魅力。このシリーズの長編はじめて読むけど、どこか懐かしい。
