恩田陸『六番目の小夜子』

六番目の小夜子

六番目の小夜子

怖い、心地よく怖いホラー小説。高校生活を体験している、そしてその空間から卒業している俺は、自分の体験とその当時の雰囲気とを照らし会わせて言葉を拾っていた。もしかしたらと思わせる話が長く続いて行く恐怖。読んでいる最中の怖さと、読了後の閉じた後の怖さ。謎を謎として受け止める事。不可思議で心地よい世界。