村山由佳『もう一度デジャ・ヴ』

もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)

もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)

久しぶりの読書、積読はまだ楽しみな程残っている。前2作品とは、見せ方がまるで違うストーリィ。だけど、流れて来るもの、作者が描きたいと思っている世界は同じなんじゃないだろうか? 作者の本当の意味でのデヴュー作。生まれ変わりってあるんだろうか? 無いって言っても不思議な事では無いし、同じくらいの気持ちで信じてみたいって思いもある。そういう経験をしてきたから……目に見える事だけが全てではない。見えない事にこそ、大切なものがある。見えないものに形を与え、見えるように、伝えられるようにしていく。意志と情報の伝達。時を越えるのか? 思いを越えるのか? 既視感としか言いようの無いもの。