須賀しのぶ『戦場のネメシス』

益々、この作品がコバルト文庫に収められている事が不思議に思える作品。少女漫画好きな俺は、思いっきりコバルト文庫らしい作品も好きなんだけど、こういう戦場を舞台にした、戦いが中心の作品も面白ければ好き。ミリタリィシミュレーションとでも言おうか、もし雑誌でこれに目を留めてなければ多分知る事が出来なかった名作だろうな。キャラクタがとっても可愛らしい、中には、凄腕のカッコイイ者も居るけど、懸命に生きている姿が、悩み考えている姿が愛おしく思える、未来の戦場、現実感は限りなくない舞台に想像力を刺激される。戦闘の描写が限りなく生残で、その中に光ものが好きな小説。