不動産

新入生に対する部屋の斡旋のアルバイトがとりあえず、今日で終了した。残っている物件数が7部屋。この残りの部屋は手続きも終了した事だし、それ程多くの人間が押し寄せるとは考え難いので、バイトは一人で十分という結論に達し、だったら将来有望な一年生に道を譲ろうかという事で、俺は引っ込む事にした。帰省の準備や溜まった手紙のお返事、洗濯物、部屋の片付け……色々と細々としているけど欠かす事の出来ない用事があるので、なるべく手早く片付けたい所。それらが終了次第、実家に帰省し、親に1999年度、2000年度の進路の話をしてこなくてはいけない。実際にどうなるかによって俺の努力の方向も決まってくるので、この春はどうしても帰らないといけないのだ。電話で簡単に済ませても良いのだろうけど、もう一つ二つしておきたい用事もある、これらをする為に一週間ばかり帰省の予定でスケジュールを組みたい。にしても、このバイトやっぱりやるととっても面白い。接客業ゆえの面白さと言うのだろうか……色々な人がいて、同じ内容を話しているのだけど、全く違う、呼吸や返答のタイミングなんかで幾通りにも変化して案内していてもとっても面白い。こうやって案内しながら、来年のバイトを探す。しっかりしている子が減っているのはたしか、男性よりも女性の方がしっかりと受け答えするのも確か。俺みたいなはじめてあった名も知らぬ年上の人と対等に話が出来るって言うのは、このバイトの必須条件かもしれない。今年も俺は一人将来有望な一年生に声をかけた。バイト先の社員さんも気に入ってくれたみたいだし、さてさて、来年はどうなることやら……こういうのはとっても楽しみだったりする。今のバイトリーダも俺が案内して、このバイトに誘った事を思い出す。こうして人と人は色々な繋がりを形作っていく。利害関係抜きで人間関係が形成される。学生時代の特権なのかもしれない。