栗本薫『グイン・サーガ』(64)

ゴーラの僭王―グイン・サーガ(64) (ハヤカワ文庫JA)

ゴーラの僭王―グイン・サーガ(64) (ハヤカワ文庫JA)

どんどんと妖しくなってくる。イシュトの噂を振りまいたのはいったいだれなのか? 何となく推察されるがこの巻では未だハッキリとは明かされない。忍び寄るキタイの影を意識させられるだけ。だが、シリーズ全体に関わるこの影は非常に暗く黒い。全100巻まであと36冊短い様で長い。あまりにも長いシリーズだけに、これからの加速度が気にかかる。どれだけ素的な世界をこれから先魅せてくれるのか、シリーズが長く続くほどキャラクタへの感情移入が強くなる。そしてどんどん面白くなる。