時の流れ

時間の流れと言う奴は絶対に一定ではない。つまらない時間は永久に思えるくらい長く感じるし、楽しい時間は一瞬に思えるくらいの短さにしか感じられない。この場所と他の場所は時間の流れが違うって言うのはよくある話。そんな時でも時計は容赦無く時を刻みつづける。時計が刻んでいるのでは無い事は解っているのだけど、何があろうとどんな事があろうと、冷静沈着にチクタク言うことが出来るのは時計くらいのものだろう。それに俺の部屋のFAXは非常に優秀らしく、命令してもいないのに、午前と午後の8時に静かな音を立てる。システム的な異常ではないのは明か、理由はまったく解らない。止めたいと思う事もあるけど、目くじら立てるほどのものでもないでしょう。一瞬が早く感じられるからこそ、その時の思いは永遠なのかもしれない。時の流れの激しさと優しさと厳しさと柔らかさ。全てがとっても愛しい。俺がいつまでも俺であると言う事。時々故意に一人称を使い分ける理由。様々な劣等感、それが逆手にとってもらえる幸せ。日本語の美しさ。思い出は忘れない。