花村萬月『重金属青年団』

重金属青年団 (角川文庫)

重金属青年団 (角川文庫)

どこぞの立派な文学賞をとった作家らしいので、読んでみたいというミーハーな思い。その作品ではなく古書店で文庫本をさがして読んだ作品。なかなか面白い。かなり自分の経験ってものに影響を受ける作品の様に思う。もしもツーリングを経験していたら、東京に住んでいるとしたら、北海道の地を踏んだ事があるとしたら、今回読んだ以上に楽しめたかもしれない。もちろん、そんな事が無くてもこの移動するだけのストーリィに俺は夢中になり読んでいる。何もこれと言った事件は起きていない、日常の面白さと不思議さ、少し視点を変えると一つの事の全く違う面が見えてくる、それが気持ち良く軽快に文章から感じられる。あぁ〜旅に出たい。