橋本紡『半分の月がのぼる空』2

自分以上に大切な人ができると、
その人を失った時の感覚って言葉では言い尽くせないものがあります。
ただ、そばに居たい。
笑っていてくれればそれで良い。
多少怒られても、裏側の気持ちが見え隠れしていれば、
それだけで幸せになれる。
男性も沢山います。
女性も沢山います。
でも、僕は一人しかいないし、僕が好きな君も一人しかいません。
誰かでは変わりにならないんです。
君のためならば、ありえない力も湧き出てきます。
一瞬の幸せ。
ほんのその時間のために、
今までが会った、今日があった。
そう思える相手がいることも幸せなこと。
この先何が起きるのか解りません。
僕たちにどれだけの時間が残されているのかもわかりません。
突きつけられた現実はあまりにも残酷で、
君がそれを知って受け止めていることを僕が知って、それがまた僕自身を陥れます。
祈るだけなのでしょうか?
何ができるかな?
解らないけど、
解らないなりに、あほな頭を精一杯つかって、
君のためにできることを、僕はもう少しやってみるつもりです。
専門的な所はプロに任せます。
それ以外の所は誰にも譲りません。