- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1988/08
- メディア: 単行本
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名前を持つ前からそのものはそのものとして存在している。だけど、そのものに名前を付けることにより存在を限定することが出来る。人は名前のために生き、名前に活かされているとも言える。最初に名乗る名前を自分で選ぶことはほとんど無い、だが生きていく上で名乗る名前を決めることは出来る。自分に呪をかけているのと似ている。
名前を付けることによって、呪をかけることによって、議論が白熱し、論理展開が進んでいくこともある。新しい物事が生まれることもある。慨然としていたものが、一気に具体化している、知らず知らずのうちに実施していること。