はやみねかおる『魔女の隠れ里』魔女の隠れ里 名探偵夢水清志郎事件ノート (講談社青い鳥文庫)作者: はやみねかおる,村田四郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/10/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (19件) を見る

謎がある。その謎が解かれる。だけど解かれないままに終わる謎もある。謎を謎のままにしておいた方がよりスムーズに回ることがそう。解いてしまうことがより大きな悲劇を生むことを予想できる。登場人物達は気づかない。だけど、探偵と呼ばれる人は散りばめられた情報から気が付いてしまう。大切に思っていた人たちに伝えたくない気持ち、知って欲しくない想い。どんな想いも人の一面だとは解っているけど、できることなら知らせたくないことがある。きがついてしまうこともある。その気が付いたことをどういう風に公開するのか、それとも気が付いたことすら秘密にしておくのか、探偵の美しさ。夢も見続けることができれば現実、夢を現実にする力を少しずつ養っている時間。