森博嗣『ナ・パ・テア』ナ・バ・テア作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/06/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 84回この商品を含むブログ (312件) を見る

空を一度飛んでみたい。自分だけの飛行機で夕暮れにそまった真っ赤な雲の間を自由に、どこまでも。やったことがないだけに、空を飛ぶものを見上げては空想の翼を広げ、想像力だけで世界を駆けめぐる。言葉の1つ1つは、飛行機の専門用語が使われることもあるので解らないけど、読んでいるだけで魂が飛翔すず私がいる。何事もなく、飛行機と自分自身が決めたルールの上を自分が制御できる限界の力を出し切りながら飛ぶ。自身から自由になる。
何のために? どうして? 何故飛びたいの? 飛ぶことに憧れる理由って? 考えた瞬間の答え。正解不正解ではなくて、大空を見上げる思いが愛しい。どんな時も自分が自分を知っている。でも知っていても知らなくても、今自身はやりたいことをやっている。なぜどうしてと思い返すとそのときの決断に疑問に思うことはあるけど、やっぱりやりたかったからなんだろう。
どれだけ周りから警告を与えられようとも。自然の流れに逆らおうとも。