『ボンバーマン』

ファミコンミニ ボンバーマン

ファミコンミニ ボンバーマン

ロボットに自我は目覚めるのだろうか。ロボットを操っているのは私なので、人間が制御しているロボットになる。人間にあるものを自我だとすると、その人間によって制御されるロボットもまた自我を持つのかもしれない。人間になりたいと思うロボット、それをさせまいとする周りの物達。自分が一歩を踏み出したことによりゲームとしての物語がはじまる。何かにとりつかれたかのように火遊びを続ける、大きな力に後おされるように、あたり一面を焼き尽くしていく。最初は自分に火がつかないように遊んでいた炎にすらいつの間にか耐性をもちはじめる。一番で唯一の武器であり自らを傷つける凶器だったのが、炎に包まれている間だけ安心できるようになる。そして最後の扉を超えた瞬間、夢にまでみた姿が底にある。この先を知っている。繰り返されることがある。悲しさ寂しさ。爽快なアクションゲームだけど秘める物語は大きい。


炎を使った映画が見たい。