氷室冴子『少女小説家は死なない！』

少女小説家は死なない! (コバルト文庫)

最近コメディついているなぁ……どこまでがフィクションでどこまでがノン・フィクションなのか判らない小説。いやぁ読んでいて笑ってしまう。このギリギリの感覚が堪らなく好きな俺。この人も色々なタイプの文章を書き分ける人。基本的な自分の文体って言うのは持っているんだろうけど、作中作の形で、古語を交えたストーリィやら、放送禁止用語を使ったストーリィやら、18禁、16禁の場面やら……文体模写もこの人ならお手のものじゃないかと思ってしまう。この作品は上手いよりも巧い。