茅田砂胡『コーラルの嵐』

激動の勢いで展開されるストーリィ。ついにリィがウォルの王妃になる巻。やっぱり起こる、自体は……すったもんだの結婚式。そのおかげで彼等らしい式になった様な気もするよ。いわゆる剣の誓いというものも出来たしね。この巻でまた一つ明らかにされるリィの行動、彼女は彼女なりの哲学にもとずいて、全て自分の行動をしている。普通に生きている人間には理解し難い事なのかも知れないが、ウォルは受け入れようと思った。本心は隠し様が無いが、信じられると思った。これを読んでいてとても微笑ましく感じられる。信じると言うことの難しさ。