- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/03/31
- メディア: 文庫
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その境界線は紙一重、何らかのきっかけで裏返ることだってよくある話。
今日外出するのか、しないで部屋でのんびり過ごすのか?
その外出は約束されたものなのか?
たまたまそのときの天気に惹かれたのか?
分からない。
時間軸を少しだけずらして、表現されているような、
とは言え、どちらが先で後かは分からないような、
それでいて上手に連なっているような。
読了感がとても不思議な感覚。
「続く」で終わっているから、1つの挿話に1つの終わりを見せてもらえないから、
この座りの悪さを感じてしまっているのかもしれないけど、それも個人的都合。
ここにはある。
私はここにいる。
こうして信じて、文章を書こうとしている自分がいる。
そんなかいている自分を見ている自分がいて、音楽を聞いている自分がいて。
それぞれが別の軸として存在するとしたら・・・。
こんな感覚なのかな。