田中芳樹『銀河英雄伝説』(9)

銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (徳間文庫)

銀河英雄伝説〈9〉回天篇 (徳間文庫)

解説文で私の大好きな作家が興味深い事を言っている、ちょっと引用。

物語を歴史として取り扱う事によって対象レベルに封じこめ各登場人物の動きや事件の相互影響の結果として関係主義的に物語を構築していく手法を完全な形で掲示した。

俺はこの「銀英伝」以降の時代にいたんだなと思わせる。この巻は帝国の内乱、ロイエンタールとミッターマイヤーの戦いを地球教の陰 謀を通じて描かれている……またしても死んでいくキャラクタ達……物語は終わりを迎えるが、歴史は違う人の育みの記録ヤンの死んだ影響の大きさを改めて感じる。